先日のことです。
 
浦ノ内湾奥でルアー釣りをしている方が黒鯛(チヌ)をたくさん釣って船のカンコ(生け簀)に入れて帰ってきました

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50cmはあろうかという型の良いチヌがたくさん釣れていて浦ノ内湾奥でのルアー釣りの今後の可能性を感じる釣果ですね~!

(●´ω`●)


持って帰る分だけ選んで後はリリースするということで、釣果を撮影するのに生きたままのチヌたちをパレットに移して写真を撮ったのが上の一枚。
 


で、釣果撮影を終えてチヌを水の中に戻した後のパレットは魚のヌメリが残っているので海にドブ漬けして海水でヌメリを洗い流します。



ジャブン!と海へ突っ込んで引き上げたパレットを見ると…



んっ!

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何か黒い小さな汚れがたくさん付いています…( ̄▽ ̄;)


仕方なくもう一度…



ザブンっ!



もう一度…



ザブンっ!




・・・何度やっても取れません。。。




どうしたものかと考えていると…



カサカサっ!カサカサっ!



えっ!?


動き始めた!




そうなんです、この小さな汚れたちがあろうことか、あちこちに動き回っているではありませんか!


なんじゃこりゃ~!


しばらく様子を見た後、デジカメに顕微鏡機能が付いているのをふと思い出しました。
 

Σ(゚∀゚*) 






動き回る黒い粒のうちの一体を捕らえてマイクロ撮影。



こいつの正体は…

(`・ω・´)



カシャ!

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これはもしや、アオリイカ!?




他のもパシャリ!

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やっぱりイカっぽい姿。

胴体があって、目のところもあって、口もあって、触手も生えている。



イカで間違いないでしょう。



アオリイカは春に産卵します。

海藻(かいそう)に卵を産みつけるため、藻(も)に産卵するイカ、モイカとも呼ばれています。

春に卵として産まれたアオリイカの幼生ですね。




近くを見てみるとそこらじゅうに藻が浮いていました。

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この藻にくっついて流れてきたのでしょうか?



アオリイカの幼生、どれくらいのサイズかというと…


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本当に小さい!

こんなに小さくて透明な生き物、海面に浮いていても絶対分かりません(笑)




なかにはアオリイカ以外のこんなのも混ざっていました。

IMGP6208

さっきのものと似ていますが、目と触手が見当たりません。

作りは似ているのですが触手が短くて浦ノ内湾内に生息しているイカと言えばコウイカ?


気になって調べてみたのですが、アオリイカとコウイカは産卵時期が似ているんですね!



と、言うことはですよ?



今年の秋にはこの大量のイカちゃんたちが大きくなって釣り人たちを楽しませてくれるというわけですね~!

(o^∇^o)ノ




水に漬けても容器にピッタリとくっついて離れないイカの幼生たちに水をかけながら丁寧にはがして、期待を込めて海へと還しました。



一昨年の度重なる台風で高知は県内各地で大洪水クラスの被害が二度もありました。

真水に弱いイカは大雨が降ると山から海へ流れ込んだ真水によって弱って死んでしまいます。

浦ノ内湾のような海への出口が遠い入り組んだ湾になっている地形では、周りの山から大量に雨水が流れ込みイカが死滅してしまうんです。


そのせいで一昨年の秋から向こうはパタリとイカが姿を消してしまっています。


今年は大雨や台風があまり訪れず、この小さなイカたちが無事成長してくれることを祈っています。

(●´ω`●)




アオリイカの生態調査part.2へ続く・・・
【生態調査】イカの幼生はチヌの体に付いて共存する?チヌはイカの幼生を食べる?




追記

後日、これはイカの幼生ではなくチヌのカリグスという寄生虫であることが判明しました!



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Enjoy boat fishing 

~大人がこどもに戻れる時間~

蒼い空の下で土佐の海を縦横無尽に駆け巡り
まだ見ぬ大物があなたを待っています


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