前回、イカの幼生を大量に確認した話を書きました。
【浦ノ内湾にアオリイカの幼生が大量発生!】今年の秋にはイカパラダイスが復活か!?
その後もイカの幼生について興味を持ち調査を続けたところ、意外な事実が判明。
新たな情報を元に更に深いところまでイカの幼生の生態について迫ってみました。
アオリイカの生態調査part2、どうぞ!
**********
あれから何度か船着き場に浮いている藻の周りにパレットを浸けて確認したのですが、まったくイカの気配がありません。
たまたまイカの幼生がたくさんくっついている藻が流れてきたんだろうか。
そんなことを考えていたある日、またまた浦ノ内湾奥でルアーフィッシングを楽しんできたお客さんが帰ってきました。

この日も黒鯛(チヌ)をよく釣っていました。
いつものように撮影を終えた後に容器を洗おうとしたその時!

前の時と同じ小さな黒い粒がウヨウヨ動き回っているではありませんか!?
そして、この中にイカの幼生は…

おったー!!!
今回と前回の違い、それは容器を船着き場で洗ったかどうか。
今回は洗っていないのです。
どういうことか?
そう、イカの幼生は船着き場周辺に漂っているのではなく、浦ノ内の湾奥から連れ帰ってきていたのです!
(`・ω・´)!
でもでもここで疑問、一体どのようにしてイカの幼生は着いてきたのでしょう?
状況を分析してみましょう!
チヌを逃がした後のパレットの中に残されていたもの
以上の観点からいくつか考えられる要因を考察してみました。
イカの幼生が確認された要因として推測される理由
それぞれの要因を順番に分析していってみましょう!
◆カンコの中の水が湾奥で循環したときに混ざって入ってきた
これについては湾奥に行っていた舟のカンコの水をバケツですくってみたり、網でかき混ぜてみたりしてみましたが、イカの幼生が大量に潜んでいるようには見えませんでした。
目視で確認できたのはたったの2匹。
網でチヌをすくい上げたときに全部一緒に出てしまったとは考えにくいですね。
網ですくったくらいであの量が出てくるのなら、カンコの中にはもっとウヨウヨとイカの幼生たちが泳ぎ回っているはずです。
どうやらカンコの中の海水に混ざっていたという説は可能性が低そうです。
◆チヌの体の表面にイカの幼生がくっついていた
この可能性は十分にあると思います。
アオリイカは藻に卵を産み付けます。
チヌは藻が生えている地帯にも生息し、藻と藻の間を通り抜ける際にイカの幼生を拾って来たのではないでしょうか。
コバンザメが大型のジンベイザメにくっついて共生するように、イカの幼生も大型魚に張り付いて天敵から身を守っているということも大いに考えられます。
そして、水からすくいあげられてパレットの上でチヌが跳ね回っているうちに体から振り落とされたものがパレット表面に張り付いた、と。
◆チヌがイカの幼生をたくさん食べていた
◆チヌがイカの卵を食べていた
◆チヌが食べたものの中に混ざっていた
これらの可能性も捨てがたい。
パレットの上でチヌが跳ね回ると食べていたものが上から下から飛び出してパレット上に散乱しているのが分かります。

カニの足、カキ殻、カラス貝の殻、藻など。
チヌの食性は雑食で色んな物を食べます。
チヌが直接イカの幼生を吸い込んでいる可能性と、食べたものの中にイカの幼生が混ざっていた可能性。
これもありそうですが、インターネット上で調べても参考となる文献がヒットしないのではっきりは分かりません。
あと、チヌがイカの卵を食べてそれが体内で孵化しているという可能性。
食べられた卵は孵化することなく消化されるんじゃないか?という考え方が一般的ではありますが、なぜこう考えたかというと…
イカの幼生の姿が小さすぎるから。
goole画像検索で出てくるイカの幼生はもっと目鼻立ちがハッキリしているんです。


今年もイカ尽くし!!より
youtubeでのコウイカの卵が孵化する瞬間の映像を見ても今回確認した顕微鏡サイズではなく、もっと形がはっきりとしたイカになっていて胴体ももっと厚みがあります。
今回確認しているイカの幼生はペラペラ過ぎて、卵の中で十分に成長する手前の状態なのではないかと疑問に思っています。
真実はどうなのかは分かりませんが、今回の情報が今後のイカの生態研究の参考になればと思います。
調べているうちにアオリイカの産卵シーンも出てきました。
アオリイカの産卵動画
画面左側の木の枝の中に揺らめいている白いものがアオリイカの卵です。
今年の浦ノ内湾奥ではこの白いアオリイカの卵が藻にたくさんくっついているのが確認されています。
お魚研究家・スタッフTomoは今後も引き続きイカの生態に関して調査を進めていきますので、次回のレポートをこうご期待。
アオリイカの生態調査part.1はコチラ
【浦ノ内湾にアオリイカの幼生が大量発生!】今年の秋にはイカパラダイスが復活か!?
追記
後日、これはイカの幼生ではなくチヌのカリグスという寄生虫であることが判明しました!
**********
Enjoy boat fishing
~大人がこどもに戻れる時間~
蒼い空の下で土佐の海を縦横無尽に駆け巡り
まだ見ぬ大物があなたを待っています
竹村貸舟店 【高知 浦ノ内湾~宇佐~横波半島沖の船釣り】
TEL: 088-856-0043
公式ページ: http://boat-fishing.kochi.jp/
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【浦ノ内湾にアオリイカの幼生が大量発生!】今年の秋にはイカパラダイスが復活か!?
その後もイカの幼生について興味を持ち調査を続けたところ、意外な事実が判明。
新たな情報を元に更に深いところまでイカの幼生の生態について迫ってみました。
アオリイカの生態調査part2、どうぞ!
**********
あれから何度か船着き場に浮いている藻の周りにパレットを浸けて確認したのですが、まったくイカの気配がありません。
たまたまイカの幼生がたくさんくっついている藻が流れてきたんだろうか。
そんなことを考えていたある日、またまた浦ノ内湾奥でルアーフィッシングを楽しんできたお客さんが帰ってきました。

この日も黒鯛(チヌ)をよく釣っていました。
いつものように撮影を終えた後に容器を洗おうとしたその時!

前の時と同じ小さな黒い粒がウヨウヨ動き回っているではありませんか!?
そして、この中にイカの幼生は…

おったー!!!
今回と前回の違い、それは容器を船着き場で洗ったかどうか。
今回は洗っていないのです。
どういうことか?
そう、イカの幼生は船着き場周辺に漂っているのではなく、浦ノ内の湾奥から連れ帰ってきていたのです!
(`・ω・´)!
でもでもここで疑問、一体どのようにしてイカの幼生は着いてきたのでしょう?
状況を分析してみましょう!
チヌを逃がした後のパレットの中に残されていたもの
- イカの幼生
- カキ殻
- カニの足
- 藻くず
以上の観点からいくつか考えられる要因を考察してみました。
イカの幼生が確認された要因として推測される理由
- カンコの中の水が湾奥で循環したときにイカの幼生が混ざって入ってきた
- チヌの体の表面にイカの幼生がくっついていた
- チヌがイカの幼生をたくさん食べていた
- チヌがイカの卵を食べていた
- チヌが食べたものの中に混ざっていた
それぞれの要因を順番に分析していってみましょう!
◆カンコの中の水が湾奥で循環したときに混ざって入ってきた
これについては湾奥に行っていた舟のカンコの水をバケツですくってみたり、網でかき混ぜてみたりしてみましたが、イカの幼生が大量に潜んでいるようには見えませんでした。
目視で確認できたのはたったの2匹。
網でチヌをすくい上げたときに全部一緒に出てしまったとは考えにくいですね。
網ですくったくらいであの量が出てくるのなら、カンコの中にはもっとウヨウヨとイカの幼生たちが泳ぎ回っているはずです。
どうやらカンコの中の海水に混ざっていたという説は可能性が低そうです。
◆チヌの体の表面にイカの幼生がくっついていた
この可能性は十分にあると思います。
アオリイカは藻に卵を産み付けます。
チヌは藻が生えている地帯にも生息し、藻と藻の間を通り抜ける際にイカの幼生を拾って来たのではないでしょうか。
コバンザメが大型のジンベイザメにくっついて共生するように、イカの幼生も大型魚に張り付いて天敵から身を守っているということも大いに考えられます。
そして、水からすくいあげられてパレットの上でチヌが跳ね回っているうちに体から振り落とされたものがパレット表面に張り付いた、と。
◆チヌがイカの幼生をたくさん食べていた
◆チヌがイカの卵を食べていた
◆チヌが食べたものの中に混ざっていた
これらの可能性も捨てがたい。
パレットの上でチヌが跳ね回ると食べていたものが上から下から飛び出してパレット上に散乱しているのが分かります。

カニの足、カキ殻、カラス貝の殻、藻など。
チヌの食性は雑食で色んな物を食べます。
チヌが直接イカの幼生を吸い込んでいる可能性と、食べたものの中にイカの幼生が混ざっていた可能性。
これもありそうですが、インターネット上で調べても参考となる文献がヒットしないのではっきりは分かりません。
あと、チヌがイカの卵を食べてそれが体内で孵化しているという可能性。
食べられた卵は孵化することなく消化されるんじゃないか?という考え方が一般的ではありますが、なぜこう考えたかというと…
イカの幼生の姿が小さすぎるから。
goole画像検索で出てくるイカの幼生はもっと目鼻立ちがハッキリしているんです。


今年もイカ尽くし!!より
youtubeでのコウイカの卵が孵化する瞬間の映像を見ても今回確認した顕微鏡サイズではなく、もっと形がはっきりとしたイカになっていて胴体ももっと厚みがあります。
今回確認しているイカの幼生はペラペラ過ぎて、卵の中で十分に成長する手前の状態なのではないかと疑問に思っています。
真実はどうなのかは分かりませんが、今回の情報が今後のイカの生態研究の参考になればと思います。
調べているうちにアオリイカの産卵シーンも出てきました。
アオリイカの産卵動画
画面左側の木の枝の中に揺らめいている白いものがアオリイカの卵です。
今年の浦ノ内湾奥ではこの白いアオリイカの卵が藻にたくさんくっついているのが確認されています。
お魚研究家・スタッフTomoは今後も引き続きイカの生態に関して調査を進めていきますので、次回のレポートをこうご期待。
アオリイカの生態調査part.1はコチラ
【浦ノ内湾にアオリイカの幼生が大量発生!】今年の秋にはイカパラダイスが復活か!?
追記
後日、これはイカの幼生ではなくチヌのカリグスという寄生虫であることが判明しました!
**********
Enjoy boat fishing
~大人がこどもに戻れる時間~
蒼い空の下で土佐の海を縦横無尽に駆け巡り
まだ見ぬ大物があなたを待っています
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